『きものが着たくなったなら』
技術評論社
2019年4月
山崎陽子 著
著者の山崎陽子さんとの出会いは、2014年に雑誌『エクラ』のお仕事でした。
着始めたばかりなの、と仰るそのお姿は、とてもお洒落で自然。
素敵なコーディネートもさることながら、年下の私にも真摯に着物について質問して下さる、そのお人柄にも感動しました。
その後何度かご一緒させて頂きましたが、毎回感動は薄れることなく、むしろ増していき、今でも、いつかこんな人になりたい、という人生の目標の一人です。
着物の場合は、生き方や人柄は、洋服よりも表に現れやすい、ということがあります。
私は嫌というほどそれを見てきたので、どちらかというと、その恐ろしさに目が行ってしまうことも、しばし…。
でも、山崎さんはいつもその良い側面を見せて下さる。
肩肘張ることなく、でもより良くご自分のスタイルを、お洒落を、楽しんで追及していらっしゃる。
著書を拝読して、とても幸せな気持ちになりました。
ファッションを知り尽くした著者が、5年間たくさん着物を着て考えたこと、思ったことが、素敵な写真と文章で綴られたオススメの一冊です。
ぜひお手にとってご覧下さいませ。