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私たちが持っている、「着物はこう着るべき」という拭っても拭っても拭いきれない、既成概念。それは、まるで重たい霧のよう。
パリジェンヌらしいお洒落心と、フランス人らしいロジック、それから日本人よりも日本人らしい感性で、その重たい霧を、ばっさばっさと払っていく様は、爽快至極です。
何気なく読み返してみて感じたこと。それは、着物を買う場所の重要性でした。
本書では、マニグリエ真矢さん御用達、なか志まやさんが、主に紹介されています。
きものに限らず、自分の感性にあったお店と出会えることは、とても幸福なことなのかもしれません。
『パリジェンヌの着物はじめ』
マニグリエ真矢
2005年5月
ダイヤモンド社