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五代目中村雀右衛門丈襲名披露公演、初日。
雀右衛門丈は、三姫のうちのひとつ、金閣寺の雪姫を見事に演じられ、大変見応えのあるお芝居でした。
襲名披露公演では、お祝いに駆けつけるお客様方も、それにふさわしい装い。ぱっと見渡しただけでも、客席がとても華やかです。
1階席には、訪問着や紋付のお着物が多くいらっしゃいました。普段は織の着物をお好みの方も、今日ばかりはやわらかものをお召しになられている様子。
この日は、ひな祭りということもあり、お雛様の帯留や帯、貝桶文様の帯、桜のお着物もちらほら。
休日には、新橋の芸者衆が桟敷へずらりと並ぶそうで、想像しただけれも晴れやかですね。
よく歌舞伎には何を着ていけばよいのですか?と聞かれます。
歌舞伎は、カジュアルな観劇ですので、何をお召しになっても大丈夫です。
しかし、新春公演、襲名披露公演等は、訪問着姿のお客様も多くいらっしゃいますので、それに配慮した装いを。
また、お席によっても雰囲気が違います。2-3階席はとってもカジュアルですが、1階席前列や桟敷等は、少し格の高いお着物をお召しのお客様の割合が高いです。
歌舞伎にお着物で出かけてみたい、という方は、まずは一幕見の3階席からチャレンジしては如何でしょう。通なお客様方の、着物ウォッチもそれはそれは楽しいです。