型染めで人気の染色家 津田千枝子さんと、けろ企画さんの引率で、田中紺屋ツアーへ行って参りました。
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まずは、『川口の匠 vol.4 麗のとき』@川口市立アートギャラリー アトリエ。
お目当の正藍染め 田中昭夫さんの作品や、制作工程の解説、それから丁寧に作られたVTRを拝見。
現代の作家とは俄かに信じ難い、美しい藍で染められた布に、しばし見惚れました。なんだか、とても古い時代の良き仕事を眺めているような気持ちに。現代に、このような作家が存在することの奇跡。
ツアー参加者の中には、田中昭夫さんについて、できるだけ多くの人に伝えたい、という染色家 津田千枝子さんの熱い想いに、心を動かされた人々が多くいたと思います。
私が心に残ったことばは、津田さんの「藍際が美しい」という言葉。ほんとうに、藍色と白場の境目が、冴え冴えと美しく、藍自体の質の良さを、型付けの美しさを、そして何より、職人の矜持を高らかに示しているように思えました。
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ギャラリーから、いよいよバスで移動。引率がいるとはいえ、恐る恐るアトリエにお邪魔する。お庭には、薪やら干場やら。
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型付けの技法は、長板中形。広幅の布もありますが、何より中形の板が重くて、もう引退されるとか。
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なんと型紙も自ら彫っていた。ぎっしりと重く、まっすぐな図柄。そこが、妙にモダンにも感じられ。
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いよいよ、藍甕。四つあり、上質な阿波藍を建てている。つんと藍の匂い。藍甕を温める、煙。藍染めは、まだ続けられるとのこと。
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皆様、お買い物に夢中。
ツアーを企画して下さった、お二方に心より御礼申し上げます。